· 

ご飯を食べると 2


4月9日、やのくにホールで「第2回やのくに米粉フェア」が開催されました。私も小麦アレルギーについて話をさせていただきました。以前から感じていたのですが、パンが大好きな方が小麦製品を食べるのを控えると、お肌がきれいになるように思います。実際原因不明のじんましんやニキビや湿疹が改善した人が多くいらっしゃいます。

  ご飯(米飯)を食べましょう。と私が言うと、「パンは食べない。ご飯も食べない。太るから!糖尿になるでしょう。」とおっしゃられる方の多いこと。大丈夫です。油脂を減らせば太りません。おむすびみたいな割合にします。つまり、油脂の多いおかずを減らします。

 とても印象的だった方がいらっしゃいます。70代の女性で膀胱炎の薬くださいと飛び込んで来られました。尿検査をしてみると確かに膀胱炎ですが、それよりも尿糖が4+でした。ご本人は自覚がなく、いつから糖尿病だったか不明です。HbA1c(糖尿病の指標 6.2以下が正常)が、なんと11,0%。(尿にたくさん糖が出ていると、細菌が増えやすくなります。)

 油脂と糖尿病の話をして、油脂が多いと糖尿病になりますよと言うと、息子家族と同居していて揚げ物が多いということでした。ここから、ご飯とふりかけ、つくだ煮、みそ汁、野菜料理、きのこや海藻、少しの肉や魚や卵、おやつなし、という食生活を徹底されました。

 すると!翌月にはHbA1cが8,6%、その次の月は7,6。その次は6,6%でした。メトホルミンという糖尿病の薬をほんの少し(250mg/日)飲んでもらっただけです。がんばられました。

  「ご馳走ぜんぜん食べてない。」とこぼされていましたが、ご飯(米飯)は「たくさん」食べられていますから、空腹感で困るようなことはありません。糖質制限ではなくてアブラ制限です。次回は薬を止める予定です。ご馳走もたまには、食べてもらえます。

 米国糖尿病学会の発表で、低炭水化物/高脂肪食で妊娠糖尿病患者のインスリン抵抗性が悪化(インスリンの効きが悪い=糖尿病が悪化)して、新生児肥満が増加したという報告がありました。あらら。ご飯をたくさん食べましょう。油脂は減らして。