コーヒーは体にいい？わるい？
飲み過ぎは悪いとわかっていても、どこからが飲み過ぎかわかりません。適量と言われても。それにコーヒーには健康効果もあるようです。でも、コーヒーに含まれるカフェインは、いろいろ悪さもします。ほどほどに。
カフェインは、コーヒーだけではなく、緑茶（まっちゃも）にも紅茶にも含まれています。エナジードリンクは、カフェインの量が多いことで知られるようになりました。
こんな方がいらっしゃいました。３０代前半の男性です。数年前から、不眠による睡眠不足と慢性的な頭痛があったそうです。お話ししているうちにコーヒーを一日中（６杯前後）飲んでいることを知りました。夕食後にも飲んでいたので、せめて昼食後の１杯を最後にして午後からはコーヒーを飲まないようにしようということで帰られました。
その１ヶ月後、驚くようなことを言われました。コーヒーを朝の１杯だけにしたら、まず眠れるようになった、そして頭痛もほとんどなくなった（頭痛薬を飲んだのは１ヶ月間に１回）そうです。アタマがずっとフワフワしていたが、それもなくなったとのことです。
驚くようなことではなくて、本当はカフェイン中毒の症状だっただけです。彼は以前はエナジードリンクを１日に２，３本飲んでいたそうですが、身体に悪いとどこかで聞いて、それは止めたそうです。その代わりコーヒーを飲む回数が増えました。毎日、睡眠不足（カフェインのせいですが）で、日中眠いのでコーヒーを飲む、すると一時的に覚醒します。でも、しばらくして血中濃度が下がってくると、また眠くて頭がぼんやりします。するとまたコーヒー。
しかもカフェインの濃度が下がると血管が広がるので、頭痛を引き起こします。この頭痛もコーヒーを飲むと、一時的に良くなります。もちろん頭痛薬でも改善します。
カフェインが引き起こす症状のおもなものは頭痛、動悸ですが、普段たくさんカフェインを取っている人が急に減らしたり止めたりすると、頭痛、だるさ、眠気、気分不快、イライラ、くよくよ、集中力の低下、吐き気、関節痛などさまざまな症状があらわれます。カフェインは身近なものですが、ほどほどに。
頭痛には、漢方薬の呉茱萸湯（ゴシュユトウ）が効くことが多いようです。かなりの味なので飲めない人もいらっしゃいますが、愛用者はたくさんいます。