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新型コロナウイルス感染症


 この夏の新型コロナウイルス感染では、高熱や非常に強いのどの痛み、咳や痰がひどかったのですが、最近少し違った症状が目に留まります。以前から強い関節痛、筋肉痛、頭痛を訴える方は多かったのですが、どこか一部たとえば太ももだけが痛い、しかも激痛で歩くことも難しいという方を何例か見ました。抗炎症剤(漢方薬ではありません)で改善しています。

    またひどい腹痛(大人でも泣きたくなるくらい)と頻回の下痢(水のような下痢、1日10回以上)も見られます。

 ある男性は強い腹痛と下痢と38度前後の発熱で始まり、そのあと咳や強い倦怠感も出てきました。介護職なのでそれからずっと抗原検査を自宅でしていましたが、症状が出てから6日後にようやく陽性になりました。その頃には微熱と咳が少し残っている程度でした。

 一般的には、これほど何回も検査をするケースはあまり無いと思います。自宅療養期間は症状が出た日から数えるので、陽性になった時が遅くても日数に影響はありませんが、この方のように陽性になるのが遅い場合、「検査したけど陰性だったコロナみたいな風邪」で終わってしまうことも多いと思います。

     体調が悪い時は薬を飲んだり自宅で休養、体調が悪化するようなら早めに受診、元気になったら元通りの生活という、ごく当たり前の対応でいいのではないかと思っています。(2類感染症という特殊なくくりをなくしてほしいということです。無症状だけど濃厚接触という方の不安が減ると思います。)

 もちろんハイリスクの方、とくに高齢の方、体重のかなり多い方は油断しないで早めの受診や検査をお願いします。