猛威を振るった新型コロナウイルス感染症も、以前のような激烈な症状がなくなり、ひどい風邪くらいになっています。(2024年3月現在)
新型コロナウイルス感染症(ワクチン接種を含む)のあと、とても調子が悪いというかたが時々いらっしゃいます。漢方薬を飲んでいただき回復している例がありますので、ご参考までに。
2023年10月新型コロナウイルス感染症になった。そのあとから体調不良。
だるい、頭痛、気持ちが沈む、集中できない。もともと運動で中国大会に出場するほど活発。内科、耳鼻科での検査では異常なしと。
・2024年1月 当院受診。1週間前から特に体調が悪い。息ぐるしい、呼吸の仕方がわからない。睡眠が浅いし、日中も眠い。ときに腹痛。
補中益気湯と小柴胡湯を処方。頭痛に五苓散。
・2024年2月 2週間後受診。だるさがなくなった。やる気が出てきた。頭痛は軽いし、しばらくすると治るようになった。息苦しさは、たまにある。睡眠の問題はなくなった。日中の眠気はない。腹痛はない。と、別人のように明るい笑顔でした。様子を見ながら、徐々に薬を減らして終了。
2022年12月末に新型コロナウイルス感染症。抜毛、味覚障害などが残っていたが、半年くらいで少しずつ良くなってきた。ずっと気分の落ち込みがひどく、外出できなくなっていた。
・2023年11月来院。気持ちが沈む、意欲がわかない。食欲がない。喉が痛く痰が切れない。かろうじて仕事は出ているが疲労がひどく、自宅では横になっている。補中益気湯、荊芥連翹湯を処方。プラセンタ注射。
・2023年12月 少し調子が上向きに。胃腸症状に四逆散。エイジングケア点滴。
・2024年1月 調子が戻った。漢方薬は終了。以後、プラセンタ注射とエイジングケア点滴を定期的にされています。
・3月 絶好調!と笑顔。
2023年12月上旬から急に体調不良。その直前にコロナワクチン接種。職場(介護職)でコロナ感染者が多く出ていた。本人の抗原検査は陰性。
激しいめまい、吐き気、お腹の張った感じ、強いだるさ、食欲不振、落ち込み、目が見えにくい、などの症状。消化器科、耳鼻咽喉科、婦人科、眼科の検査は異常なし。
・2024年2月 非常に強い倦怠感。切羽詰まって漢方薬でもと来院。何らかコロナウイルスが関係していると思い、補中益気湯と小柴胡湯を処方。
・3日後、めまいがひどい、気持ちが悪く飲食できないと来院、点滴。脱力、抑うつがひどい。何とか漢方薬を飲んでみるとのこと。
・21日後 とてもよくなった。朝、少し倦怠感とめまいがあるが、仕事はできる。吐き気はなくなった。手の冷えが改善した。と別人のような表情で来院。
2023年8月新型コロナウイルス感染症、1週間寝込んだ。9月は体調不良、めまいがひどかった。10月は少しはましだったが、中旬過ぎから悪化。
・2023年11月 回復が悪いので来院。補中益気湯と小柴胡湯処方。
2週間後、少しよくなったので続けて飲みたいと来院。体力も気力も落ちた、とても疲れやすくなった、と。
・2023年12月 倦怠感が減った。便通が改善した。仕事ができる。漢方薬が効いていると思う、と。
・2024年1月 仕事が忙しかった。(できるようになった)以前のような疲労感がなくなった。継続。
・2024年3月 調子が良くなったので漢方薬を飲まなかったら、便秘気味。効いていたのだと思う、と。継続。
2022年1月下旬から急に体調不良。もともと心配性、めまいがあった。
めまいがひどくなり、ふらついて歩くのもやっと。動悸、不眠。気分の落ち込みがひどくなり、仕事上の悩みもあり退職した。
この不調は更年期障害ということで婦人科でホルモン療法を2022年から受けているが、変わらない。最近は心療内科に通院しているが、出された抗うつ剤は飲んでいない。睡眠の薬は飲んでいるが、眠られない日が多い。
2024年3月、気分の落ち込みがひどく、めまい、不眠を何とかしてほしいと来院。新型コロナウイルス感染症にかかったかどうかは不明。
小柴胡湯と補中益気湯、眠りに加味帰脾湯とデエビゴを処方。
2週間後。すっかり症状がよくなった、と。薬を飲まなくても寝られるようになった。終了。
2022年10月下旬に新型コロナウイルス感染症。療養期間が開けても非常に強い倦怠感、気分がふさぐ。とくに夕方から気力がなくなり仕事ができない。
・2022年11月 上記症状のため、小柴胡湯と補中益気湯を。
11月下旬には、午後も仕事ができるようになった。食欲も回復傾向。薬を飲まないと症状がぶり返すので、きちんと飲んだ。いまは、元通り。終了。
・2023年12月 とても疲れやすい、元気が出ない、すぐに横になりたくなる、不眠、便秘。朝関節がこわばる、と来院。関節リウマチの検査は問題なし。更年期障害としてプラセンタ注射をしばらく続けていると、少しずつ症状は改善。
・2024年1月 手のこわばり関節痛はなくなった。寝られるようになった。イライラは減ってきた。むくみも減った。便通は改善、毎日問題なく出る。眼精疲労が強い。膝、肩の痛み。
・2024年2月 また調子が悪い。不眠、朝のこわばり。呼吸がしづらい。小走りするとへたり込んでしまう。
このとき初めて、このたびの体調不良が2022年12月くらいから急に起こっていると聞きました。家族はコロナ感染症、ご自身は仕事の関係でホテル滞在していたそうです。その間の抗原検査はずっと陰性。
ですが何らかの影響の可能性を考え、補中益気湯と小柴胡湯を飲んでもらう。
・2023年3月 補中益気湯と小柴胡湯を飲みだして3週間後、頻尿(ひどいときは20分おき)に困っていたが、なくなった、呼吸は治った、こわばりはない、体調は良くなったり悪くなったり、と。
補中益気湯と小柴胡湯を飲んで5週間後、気分の落ち込みが減った。
6週間後、元気になったと。漢方薬は終了。
更年期の症状と思い込んでいてプラセンタ注射の効果が見られたのもあり見過ごしていましたが、コロナ感染症の後遺症だった可能性の高いかたです。
すっかり元気になられました。介護職というお仕事柄、腰痛、肩こりはあるのですが、漢方薬クリーム3番の大ファンで、塗れば治ると喜ばれています。
2023年7月末、勤務先(介護施設)でコロナ感染症がまん延、多忙だった。8月中旬、非常に強い倦怠感、中途覚醒、ひどい不眠などで受診。のぼせ、イライラなど更年期障害の症状もあったので、加味逍遙散、デエビゴ処方。2週間後、睡眠、ホットフラッシュなどかなり改善、3ヶ月ほど同じ処方。中断。
2024年3月、身体が重くだるい、動けないと来院。仕事から帰るとすぐに横になっている。調子の悪さが職場でのコロナ流行の後から急激に悪化しているため、補中益気湯と小柴胡湯を処方。
2024年5月、約1ヶ月飲み続けところ、調子がいい、身体が動く、ホットフラッシュもなくなった。夜勤がこなせる。連続して5時間以上寝られるようになった。ときどき途中で目が覚めることもある。ご本人は「ものすごく効いた!」と喜ばれていました。
2024年2月ひどい寒気と風邪症状。検査はしていない。それ以来ずっと体調不良、倦怠感が非常に強い。
2024年3月、食事ができない、無理して食べると気持ち悪くなる。倦怠感が強く、立ちくらみがひどい、と来院。小柴胡湯と補中益気湯を処方。
2024年4月、食欲、体力が戻った。
2022年8月コロナ感染症。2週間後、風邪症状はなおったが立ちくらみ、ふらつき、めまいがひどい。非常に疲れやすい。
2022年9月、小柴胡湯と補中益気湯処方。
2022年12月、少しずつ改善。小柴胡湯、補中益気湯中止。
2023年2月、動きにくい、しんどい、だるい。小柴胡湯、補中益気湯再開。
2023年4月、ふらつきは改善、だるさも軽くなった。小柴胡湯と補中益気湯は中止。痔疾のため桂枝茯苓丸は継続。
その後も疲れやすい時に、不定期で補中益気湯を服用。
2022年夏、2024年1月コロナ感染症。回復に時間がかかった。2回とも風邪症状がなくなっても、眼の痛みが続いた。
2024年6月初診。眼を動かしただけでも痛い。頭痛、むくみがひどくなっているとのこと。1月のコロナ感染症のあとから症状があるとのことで、補中益気湯と小柴胡湯を2週間分処方。眼科では異常なかった。
7月来院。目の症状をはじめ、いろいろな症状はなくなった。2週間分飲んだだけ。汗疱の治療を継続。
やのくにクリニック
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